9月までクールビズを採用する企業が多い中、アンチクールビズ派の営業マンの方々も多い。
よくよく考えてみれば、半袖ノーネクタイOKもクールビズだが、スーツを涼しげに着る事も
立派なクールビズと言えるのではないだろうか。
そこで残暑向きのスーツ素材。
ウール素材の生地の場合、湿気を帯びたまま膝や肘を曲げていると形状を記憶しようと
するのでシワになりやすい。通気性が良く、汗をかいても乾きやすい素材がスーツの
クールビズにふさわしい。
強撚糸を用いた平織りのポーラなどがそれである。
糸に強く撚りをかけて織られるのでコシがあり、ギュッと握って離すとバネの様に元に
戻ろうとする。風抜けが良く、いち早く秋風を感じるかも。ポーラは英国生地に多くエリソン社の
商標である。その他にフレスコは老舗マーティンソンズ社、エアウールはエドウィン・ウッドハウス社
の商標である。ポーラを中心としたスーツ素材にはモヘアをブレンドして、さらに張り感を持たせた
もの、リネン麻をブレンドしたものなどがある。
定番素材といえば、細番の糸で平織りしたトロピカルと呼ばれる生地。
夏のスーツ地のほとんどがこのトロピカルである。20年程前にはクールウールとしてキャンペーン
されていた。当時はウールというとウォーム感を連想するのでサマーウールとかクールウールと銘
打ったのか。
見た目が涼しげな綿と麻。少し、くたった綿スーツは味があるものである。
傍目には涼しげでも意外に湿気がこもり涼感に欠ける。男のやせ我慢のひとつとして
綿スーツの人に拍手!!
麻のデメリットはシワである。ヨーロッパではシワもファッションの一部として人気だが、
日本人の感性には難しいかもしれない。
ウールにブレンドした混紡素材の方がおススメである。
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