2016年6月22日水曜日

VOL・111 洋服屋 おもしろ話  2010・03

 ■東京時代お世話になったO上司の入社時のエピソード。
  建設現場を転々としていたO氏。
  ある日の新宿で人事担当者に声を掛けられた。人手不足が続いていた頃だ。

   「販売の仕事をしてみないか。よかったら明日からでも」
  
   「自分でいいんですか。わかりました。明日からお世話になります。
   作業服はあるもので いいですか」

  O氏の耳にはハンバイがハンバ(飯場)に聞こえた。 本人談。

 
 ■「すみません。千鳥ビョーシのスーツありますか」
  
  「えっ?チドリビョーシ?? 拍子? 表紙? あっ千鳥格子ですね。ございますよ。」

  接客のあいだ中、千鳥ゴーシと連呼するが、最後までお客様の思い込みの強い耳には
  ビョーシとしか響かなかったらしく、帰り際、「色違いの千鳥ビョーシもあったら取り寄せて
  ください。」

 ■セールの初日、
  「昨日、これを定価で買って、気に入ったからもう1点欲しいと思ってきたんだけど」 と、

  きのうのきょうのセールに少しばかり怒り顔。
  相手をした天然の誉れ高いスタッフ、満面の笑みで、

  「ラッキーですね。今日からセールです。もう1点買うと平均価格は
   お安くなります。買わないと損します」


 ■ロゴ入りトレーナー(スウェット)が流行りの頃。
  昔は物性に問題があり縮むことも多かった。

  「これ、洗うとどうなりますか?」

  「乾きます」


 ■紺の上衣に白の綿パンを合わせて着ていた時、
  
  「おっ、きょうは紺屋の白袴やね」

  どうか今一度辞書を!
 

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