■東京時代お世話になったO上司の入社時のエピソード。
建設現場を転々としていたO氏。
ある日の新宿で人事担当者に声を掛けられた。人手不足が続いていた頃だ。
「販売の仕事をしてみないか。よかったら明日からでも」
「自分でいいんですか。わかりました。明日からお世話になります。
作業服はあるもので いいですか」
O氏の耳にはハンバイがハンバ(飯場)に聞こえた。 本人談。
■「すみません。千鳥ビョーシのスーツありますか」
「えっ?チドリビョーシ?? 拍子? 表紙? あっ千鳥格子ですね。ございますよ。」
接客のあいだ中、千鳥ゴーシと連呼するが、最後までお客様の思い込みの強い耳には
ビョーシとしか響かなかったらしく、帰り際、「色違いの千鳥ビョーシもあったら取り寄せて
ください。」
■セールの初日、
「昨日、これを定価で買って、気に入ったからもう1点欲しいと思ってきたんだけど」 と、
きのうのきょうのセールに少しばかり怒り顔。
相手をした天然の誉れ高いスタッフ、満面の笑みで、
「ラッキーですね。今日からセールです。もう1点買うと平均価格は
お安くなります。買わないと損します」
■ロゴ入りトレーナー(スウェット)が流行りの頃。
昔は物性に問題があり縮むことも多かった。
「これ、洗うとどうなりますか?」
「乾きます」
■紺の上衣に白の綿パンを合わせて着ていた時、
「おっ、きょうは紺屋の白袴やね」
どうか今一度辞書を!
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