2016年6月22日水曜日

VOL・125 残ね~ん  2011・05

「勝負スーツ着てきました」

今日頑張ったら、明日は手が抜けるのですか。


「同じスーツ持ってます」

えっ、当店では初めて作ったモノです。色柄がお持ちのスーツと
似てるだけで、生地も形も縫製も違ってます。
買物の際、違いが分からなければ安い方をお求めになった方が
シアワセかと存じますが。
違いが分かる男になりたいものです。


「イタリアのおやじのスーツ姿って格好いいよね」

ならば良~く見て分析して真似してください。
合わせるシャツは白かブルーの無地か穏やかな柄物しか着てません。
普通のモノを普通に着ることができれば、誰でも格好よくなれます。


「足が短いから、パンツの股下長めにしといて」

長くてダブついていると、余計に短く見えますよ。


「きょうは、ソックスがポイント」

スーツになぜ白色のスポーツソックス。
マイケルジャクソンは特別です。
ハズシとハズレは紙一重です。


「おたくのスーツ、着やすくて細く見えるから、安心して太ってしまった」

私共の所為ですか。大変ご迷惑をお掛けしました。


「若い頃はウエスト73cmやった」

そうですか。今は85cm。では73cmのパンツはいてみますか?。


「できあがったら、裾に折り返しがありますが、このままはいていいですか?」

ダブルの裾上げ、初めてご覧になるのですか。


「今度のスーツ、釦はカドにしてください」

 はいっ?! 水牛のツノ(角)、ホーンボタンですね。

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