2016年6月22日水曜日

VOL・126 スーツのプライオリティ  2011・06

過号でスーツの要素(条件)について述べたところ、もう少し詳しくとのご意見をいただいた。

服を買う時にも役立ちそうなのでもう一度。

服を構成する三つの要素は形、色柄、素材である。

そして表記の順番に自分の好みに照らし合わせるのが望ましい。すべてが良ければ

申し分ないが、既製服の場合どこかで妥協を強いられる。

一番目の形。デザインとかカッティングとかフォルムと表現される。

スーツを買うときの最も大事なポイントである。ショーウインドウのディスプレイでは格好良く

思えても試着してみると大した事なかったなんてことは良くある。

イメージどおりの形であれば言うことない。サイズも形のうちである。

概して、年配層はサイズの合っていないユルいスーツを着ていることが多い。

合っているのは組下のウエストサイズくらいで、上衣は肩幅や袖丈などまるで合っていない。

上衣が形になっていないのである。ダキ(脇の下)落ちして、後姿はお世辞にも美しいとは

いえないし、シェイプポイントも下がり過ぎている。人体で最も細い肋骨下に意識がない。

ここを合わせるだけで若々しく見える。

売る側にも買う側にも問題があるが、既製スーツの場合、効率重視で、販売確率の低いサイズは

生産しないのが普通であるから仕方ない。じゃあ、どうすりゃいいのよ。 

信頼できる店でオーダーするしかない。

二番目の色柄。

スーツの大事な要素であるが、生地を着る訳ではないから、形が合わないのに妥協しては後悔を

まねく。

三番目の素材。

色柄と同じく、高級素材であったり、気に入ったタッチであっても形や色柄がダメなら購入する意味

はない。

洪水のような数のスーツが売られていても既製服で三拍子揃うものを見つけるのは難しい。

どこかで諦めも必要だ。

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