2016年6月16日木曜日

VOL・13 不易流行  2002・1

変化し続ける現象こそが変わらない事。

つまり「新しさを求めて変化を重ねていく事」の意。

近頃はスーツその物の変化より、その取り巻く環境の変化が著しい。

デフレを助長すべく低価格のスーツが話題だとか。全く興味は無いのだが、これでまた日本の

スーツスタイルが、より退屈になるかと思うと悲しいものがある。

21世紀を表現するスーツが1万円だとしたら、これからの時代は本当につまらなくなる。

カジュアルのU社や低価格スーツショップが繁盛?する対局には、より良い人生の自己表現と

してクラシックなスーツを選択するウエルドレッサーも多くいると思う。


弊店には無地のスーツしかお求めにならない30代後半の営業マンの方がいらっしゃる。


デザインよりも作りこみの確かさをいつも要求される。古臭くならないようにデザインを変えている


のをお気付きと思うが、何も言われたことはない。

その方曰く「お洒落でなくてもいいけど、男はボロ着たらいかん」。

その通り!派手さは無いが、私にはすごくお洒落に見える。仕事ぶりさえも頼もしくなる。


厳しい時代を支えるべき男達の美意識に期待したい。

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