2016年6月16日木曜日

VOL・18 無造作感  2002・6

初夏の陽気がやってくるとクローズアップされるのがシャツ。

こだわってシャーツと表記したいが、それはさておき、シャツはスーツの様に構造体を持った服と

異なり、襟とカフスに若干の芯地が入っているに留まる。ここ数年、スーツの進化に伴い、シャツも

相当良くなったことにお気付きだろうか。

体の丸みに合わせたテーラードカット(立体裁断)のシャツが登場している。

スーツの作り方と同じ考え方で、高めのアームホールを前肩に仕上げたり、手首にフィットする様、

カフスにカーブをつけて裁断し、釦を留めると円錐状になる。そんな手法で上質な素材を用いて仕

立てられたシャツはすばらしい。イタリアのメーカーが先発だが、国内メーカーにも波及している。

シャツの着こなしで最も大事なことは、キメ過ぎは逆効果。無造作感こそ重要になる。


スーツのもつドレス感覚をシャツで無造作に演出することができる。

仕事が跳ねた後、タイをはずしても格好いい。

このシーズンこそ基本にして最強の上質なドレスシャツを一枚!

0 件のコメント:

コメントを投稿