2016年6月16日木曜日

VOL・2 着手八分  2001・2

「スーツのはなし」でジャケットの話です。

背広国民の日本人は、ジャケットの着こなしがあまりうまくない。


堅苦しく、かつ貧乏臭くなるケースが多い。

ジャケットは背広の代用ではなく、背広の概念を消去して着るところに面白さがある。

その概念とは、広く社会的要素(人の為)と、ご理解いただきたい。

ジャケットは、カジュアルだから派手に、という論法もあるが、どうだろうか。

より地味な味わいの方が、いい味を出す。

フランス人や、イタリア人は、本当にうまく着こなす。

節度のある着こなしと成熟した大人の味がポイント。

たとえば、マルチェロマストロヤンニ。

服なんて、我々が完璧に作っても、やっぱり着手八分なんです。

おしゃれな人は何着てもおしゃれ。

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