「スーツのはなし」でジャケットの話です。
背広国民の日本人は、ジャケットの着こなしがあまりうまくない。
堅苦しく、かつ貧乏臭くなるケースが多い。
ジャケットは背広の代用ではなく、背広の概念を消去して着るところに面白さがある。
その概念とは、広く社会的要素(人の為)と、ご理解いただきたい。
ジャケットは、カジュアルだから派手に、という論法もあるが、どうだろうか。
より地味な味わいの方が、いい味を出す。
フランス人や、イタリア人は、本当にうまく着こなす。
節度のある着こなしと成熟した大人の味がポイント。
たとえば、マルチェロマストロヤンニ。
服なんて、我々が完璧に作っても、やっぱり着手八分なんです。
おしゃれな人は何着てもおしゃれ。
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