自然に振る舞う為にオーダーでスーツを作る。
今やオーダーは、マニアの為のものではなく既製服のようにブランド記号が付きまとう服
からの脱却を意味する。自分のスタイルが見つかった男にこそ相応しい。
オーダーには大別して二種類ある。
パターンオーダーとフルオーダー。
旧態依然としたイージーオーダーも残っているようだが、セレクトショップのパターンオーダーは
原型が良くできているし、CAD等も導入されかなりの精度を持っている。特に問題がなければ、
パターンオーダーで充分だと思われる。
フルオーダー(ビスポーク)は、細かい採寸をしてパターンをゼロから起こし、仮縫い、中縫いを
経て完成となる。粗く合わせてから精度を上げるのが仮縫いで、重要なポイントとなる。
パターンオーダーはゲージを試着でき、出来上がりをイメージしやすい。オーダーである以上
どんなスタイルにも対応はできるが、店ごとの得意なスタイルは必ずあるので、よく観察してか
ら店を選びたい。
Tシャツにジーンズで来店しても、試着用のシャツは準備しているのだが、テーラーは好みの
スーツを見たい訳で、来店の際は一番好きなスーツでどうぞ。
テーラーにとって、スーツはそれほど雄弁なものである。
*オーダーを英国式にビスポークと呼ぶ。
(be spoken/客とテーラーが話し合って作るスーツという意味)
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