2016年6月16日木曜日

VOL・25 オーダーメイドⅡ  2003・1

オーダーでスーツを作る際の留意点について述べてみる。

ショップに依って手法は異なるが、私のところでは反物を在庫していない。


バンチと呼ばれる生地台帳で選んでいただく。

A5程度の見本なので、仕上がりは必ず明るく派手になる。程よいストライプと思ったものが、

仕上がるとかなりきつい印象を与えることがある。痩せて見えると云われるストライプでも

間隔が広いものは仕上がった時、間が強調されるので太めの方は要注意。必ず似寄りの

製品と比較して、外の光でチェックして欲しい。

店のスタッフのアドバイスに耳を傾けつつも、自分の目的を見失わない様にする。

耐久性重視か、色気重視なのか。

着手にしかわからないのが裏地。一般的には色合わせをするが、オーセンティックなスーツに


反対色の裏地をあわせるとスーツに密かな楽しみが加わる。紺の裏にボルドー、グレーの裏に

ブルーなど。

スーツの本質に関係無いのだが、最近はステッチワークにも凝る傾向がある。


ハンド風のステッチは高級感を醸し出す。片倒しのステッチを入れておけば、プレスが緩む事も

無くシャープな風合いが保たれる。

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