2016年6月16日木曜日

VOL・28 「人と違う」という事  2003・4

「普通・当たり前」であることに我慢がならず、人と違う物ばかりを探している人たちがいる。

果たして、それは個性と言えるものなのか。九分九厘、ノーだと思う。


没頭している趣味には基本を求め、直接であれ間接であれ師と仰ぐ先達がいて、学び、真似ようと

している。なのに、さほど興味の無い事象には、自己流が露出してしまう。

ことスーツの着こなしに関しては、普通の物を普通に着ることこそ、テクニックが必要とされる。


それも出来ていないのに、風変わりな物(スーツに限らず、シャツ・ネクタイ・靴までも)を良しと


するファッションオタクや、凝りすぎて時代がかったレトロオタクなど、いずれも物が目立つ着こ


なしは幼稚に見えるものである。


完成度の高いベーシックなスーツを同様なシャツ、ネクタイとコーディネイトし、自分の物になるまで


着込む。無理してバリエーションを広げない。お洒落な人ほど同じような物ばかりを着ているもので

ある。白のドレスシャツや無地のソックスを数枚まとめて購入する位の気持ちで揃えて、身体に馴

染ませていく。スーツをコーディネイトするのではなく、着手自身をスーツでコーディネイトする。

そうすれば、人と違う「見えない差」をつけることが出来る。

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