2016年6月16日木曜日

VOL・3 温故知新  2001・3

1月半ば、服作りをしている仲間は、こぞってイタリアへ旅立つ。

年2回フィレンツェで開催される服飾関連見本市ピッティ・イマジネ・ウォモ。

紳士服業界の傾向を決めてしまうほどの世界的催事に成長している。

そこに出展する団体にクラシコイタリア協会がある。

メンズスーツの雑誌ではお馴染みのクラシコイタリアであるが、狭義にはその団体を指す。

そのメンバーでなくても素晴らしい服作りをしているファクトリーは幾多にも及ぶ。

1900年初頭に、ほぼ完成された紳士のスーツは、一過性の流行(ほとんどは、デザイナー

たちが作り上げた)を何度も受け、百年の年月を経た今も本質的には何も変わっていない。


特日本は、トラッドというアメリカ様式を享受したが、それもクラシックのアメリカ的表現に

他ならない。

スーツ業界ではアメリカブランドの力も弱まり、ソフトスーツと呼ばれた何だか訳のわからない


服も時代遅れになった。これから、スーツ業界と市場は、間違いなくクラシコへ向かうだろう。

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