2016年6月19日日曜日

VOL・54 スーツのちから  2005・6

今風なスーツはイヤだという御仁。

でも、そのスーツ、むかし今風だったスーツでしょ。

袖丈を直しましょうと言えば、「個人の勝手やろ!」とくる。


スーツの股下を合わせない人はいないのと同じで、既製のスーツでも袖丈は調整すべきだ。

気の利いたショップのスーツの袖は、ハーフメイド(=アンフィニッシュ)で仕上げを止めており、

採寸後仕上げをする。

ビジネスセンス抜群の人をイメージする。


外見がすべてではないが、せっかくの実力がスーツに依ってスポイルされ、減点されてしか

見えない人もいる。もったいない話だ。

後日談で、見かけ以上にやるじゃないと言わせる労力は並大抵ではない。


若年男子たちが、同世代の女子にモテナイ現象があると聞く。


フリーター(嫌な言葉だが)で、ストリート系ファッションで、音楽はラップしか聞こえてこない。

それでは未来を感じない。

スーツを着て安住を求めるのが正解と言っているのではない。


スーツを着た大人も絶えず戦っているのだ。まア、フリーターにスーツは不要だろうが。

中堅ビジネスマンから、団塊の世代に至るまで、まだ遠くはないからスーツのちからに


目覚めて欲しい。過号で既述したが、仕事と服のセンスを切り離すことの方が難しいのでは
ないだろうか?


売り手も、もっとスーツのちからを認識して販売にあたる事も必要だ。


バブルの崩壊や景気後退などで、くたびれた大人しか見ていない少年たちが、

大人になる事に憧れる筈もない。彼らだっていつまでもダダを捏ねている訳には

いかない事ぐらい理解していると思うのだが。

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