2016年6月19日日曜日

VOL・63 香港にてⅡ  2006・3

人気の店だから要予約、特に夜景のショー、シンフォニーオブライツが始まる8時頃は予約必須、

と聞いて電話を取る。日本語が出来るスタッフはいなかった。英語でのやり取りとなる。

日本からの電話である旨、他に日時と人数を告げる。係りからいくつかの注意事項が述べられた。

最後にドレスコードの説明がある。スマートカジュアルと言っているのは解る。

長いこと洋服の仕事をしているが、そんなの聞いたことないぞ!

飲食店が用いるドレスコードとやらは、一般的には4段階に分けられるようだ。

全くナシ、ダークスーツにネクタイ、ジャケット着用、この3つの場合はわかりやすいから問題ない。

厄介なのは「スマートカジュアル」を指定された場合だ。定型がないから悩んでしまう。

ホテルやレストランなど、社交的要素を持つ場所においては、ドレスコードなるものが存在する。

センスを問わない形式的なルールであることは理解しているが、洋服屋ですら使わない言葉

だがら、何を着ていけばいいものやらイメージ不足。

定義としては、ネクタイ、ジャケットなしで良いが、それなりに気を付けたいという事らしい。

取引先との商談の食事が入店拒否でもされてはとジャケットに着替えていく。

案の定、店に入ってみると、ポロシャツ、ジーンズ、スニーカーが大半だ。

我々のテーブルだけ、良くも悪くもとてもちゃんとした雰囲気だった。

ドレスコードはルールと言うよりマナーである。洋服の着こなしが多様化して、

ドレスとカジュアルの分別さえ難しくなっている。服は自分の為だけでなく、

相手(周囲)への心配りで何を身に着けるべきかを問われるルールである。

その場に相応しい服が一番格好いい服だ。どんなに洒落た服でも、

場の空気を読み違えると悲しい結末を迎える。

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