目まぐるしく変わっていくファッション。流行の店が変わるから街並みも変わる。
待ち行く人々の服が変わることが、ひとつの時代を表現する。
80年代にはDCブランドに始まり、ボディコン、ワンレンにテクノカット。
90年代は紺ブレブーム、ヨーロッパブランド人気を経て、ストリートカジュアル大全盛。
福岡ドームの完成も93年と記憶する。
十年を単位にすることに意味があるのかはわからないが、時代の流れは本当に速い。
さて、スーツのはなし。この十年、色に関してはグレーだ、紺だとはいいつつも、
突出した変化はなかった。やっと見えたトレンド色としてライトネイビーと呼ばれる色がある。
単色の紺とは異なり、グレー系と同様に杢糸を用いた少し青めの紺。
あるいはグレー場に青色のチョークストライプ。
生地メーカーの陰謀か、次の秋の生地は、そんなのばっかり。
英国調のボールドなスタイルと相まって、スーツの人気色になりそう。
十年経って、思い出せるほどの人気が出るかお楽しみ。
杢糸=色の異なった二種以上の糸を撚り合わせた糸。スウェットの霜降りは杢糸の一種。
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