ブレザー、まず定義から。
メタルボタンないしは貝ボタン付のジャケットのこと。
いつの時代も消えることなくネイビーのジャケットは存在するが、ブレザーと呼べるのは
メタルボタン付のものだ。語源としては二説。ケンブリッジ大学のボート部員が真紅の
スポーツジャケットを着ていて「炎」(BLAZE)が転じた。
二番目は、英国の軍艦ブレザー号の乗組員がネイビーのジャケットを着ていたことから。
ジャケットの一品種であるので、上衣の形の変化と共に数多くの派生モデルが生まれてきた。
二十年程前には、ビジネスマンのスーツに次ぐ制服とも言えるぐらい着用されていたと思う。
英国的なスポーツにも付き物で、テニスやゴルフの勝利者には、ブレザーが与えられる。
ネイビーブレザーの懐の深さ。ボトムス次第でどのようにも着こなせる。
好きな言葉ではないが、日本的ファッションスラングのクールビズやウォームビズなど、
肩の力を抜いた着こなしには特に有効だ。グレイのパンツは、ブレザーの大親友である。
ドレッシーに着こなすには欠かせない存在だ。
シャツは白またはブルー、クレリックシャツなんかも粋な感じだし、タイドアップでも良し、
スカーフやアスコットでも良し。育ちの良さそうな見せ方になる。もう少しカジュアルに演出
したければ、淡い色のコットンパンツ。ブルーやイエローから白まで、何にでも合わせられる。
そうなると素足にローファーなんてのも気分。
最もラフな着こなしの相棒は、ジーンズになる。
ただし、シルエットは綺麗でおとなしめの物が良い。
ここまでくるとドレスシャツ以外のインナーが使える。パステルの極上のカシミアセーターで
品格を保ち、ブレザーとジーンズのバランスを取るといい。いずれのアイテムでも高いクオリティは
必須条件だ。
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