2016年6月19日日曜日

VOL・70 ブレザー、いいかも  2006・10

ブレザー、まず定義から。

メタルボタンないしは貝ボタン付のジャケットのこと。

いつの時代も消えることなくネイビーのジャケットは存在するが、ブレザーと呼べるのは

メタルボタン付のものだ。語源としては二説。ケンブリッジ大学のボート部員が真紅の

スポーツジャケットを着ていて「炎」(BLAZE)が転じた。

二番目は、英国の軍艦ブレザー号の乗組員がネイビーのジャケットを着ていたことから。

ジャケットの一品種であるので、上衣の形の変化と共に数多くの派生モデルが生まれてきた。

二十年程前には、ビジネスマンのスーツに次ぐ制服とも言えるぐらい着用されていたと思う。

英国的なスポーツにも付き物で、テニスやゴルフの勝利者には、ブレザーが与えられる。

ネイビーブレザーの懐の深さ。ボトムス次第でどのようにも着こなせる。

好きな言葉ではないが、日本的ファッションスラングのクールビズやウォームビズなど、

肩の力を抜いた着こなしには特に有効だ。グレイのパンツは、ブレザーの大親友である。

ドレッシーに着こなすには欠かせない存在だ。

シャツは白またはブルー、クレリックシャツなんかも粋な感じだし、タイドアップでも良し、

スカーフやアスコットでも良し。育ちの良さそうな見せ方になる。もう少しカジュアルに演出

したければ、淡い色のコットンパンツ。ブルーやイエローから白まで、何にでも合わせられる。

そうなると素足にローファーなんてのも気分。

最もラフな着こなしの相棒は、ジーンズになる。

ただし、シルエットは綺麗でおとなしめの物が良い。

ここまでくるとドレスシャツ以外のインナーが使える。パステルの極上のカシミアセーターで

品格を保ち、ブレザーとジーンズのバランスを取るといい。いずれのアイテムでも高いクオリティは

必須条件だ。

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