2016年6月20日月曜日

VOL・80 紺と茶、そしてグレー  2007.8

ブルーとブラウン、至極あたりまえの色である。

この2色を中心に置いて、自分の着る物を考え始めてどの位の年月が流れただろうか。

うすいブルーから、ネイビーブルーまでの青系の色。生成からダークブラウンまでの茶系の色。

特に男性ビジネスマンの着こなしでは基本となる色である。

他にグレーや黒などの無彩色も大事な色ではあるが、紳士のドレスウェア、スーツ・ジャケット・

スラックス・コートにはなくてはならない色である。

この2色を中心に、あるいはポイントに、コーディネイトを考えるとわかりやすくなる。

スーツの流行色を過去から現在まで思い出してみても、紺、グレー、黒、茶、

メンズの色なんてそんなものだ。赤や白のスーツが流行るなんて事は、考える隙間さえ

あり得ない。

イタリアの男たちは、ブルーとブラウンを上手に操る。

日焼けした肌に、こげ茶のジャケット、ブルーのシャツは定番だ。

ブルーもブラウンもそのバリエーションは様々だから、黒と白みたいな画一的な感じはしない。

傍らの女性も、ある時はマニッシュに、ある時はフェミニンに紺と茶を用いている。

私は、礼装以外の黒い服を着ないが、無彩色の中でもグレーは別格で、

なくてはならない大切な色である。ライトグレーからチャコールグレーまでの色は、

スーツにも必須であるし、グレーのパンツが無いと仮定すると、あらゆるジャケットの着こなしは

困難になる。ネイビーブレザーや洗練された茶系のジャケットなど誰も買わなくなるだろう。

素晴らしい引き立て役と言える。ファッション雑誌的に形容すると「フォーマルでカジュアル、

エレガントなのにスポーティ」何でも来いである。グレーのパンツこそ、紳士服における

永遠不滅のアイテムであることは間違いない。

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