2016年6月20日月曜日

VOL・85 イタリアン メソッドⅡ  2008・1

イタリアの街を歩いていると、特別な取り締まりもしていないのに警官の姿を良く見かける。

ポリツィア(市警)、カラビニエーレ(国防省の軍隊警察)の白バイやパトカーを停め、

いわゆるイケメンの警官が数人たむろしている。婦人警官もいたりする。

その制服の格好良さときたらこの上ない。

衆人に紛れることなく、スキのない格好良さを見せつける。

ファッションショー以外の何ものでもない。

現地に住む友人からも「奴ら格好つけるのに一生懸命で全然仕事をしない」と聞いた。

他国の事情はわからないが垣間見るだけなら、パトカー、白バイのペイントもお洒落だ。

人の方も採用の時、顔とスタイルで選んでいないか?首相や裁判官ですらマフィアと

仲良しの国だ。スリや泥棒が減るわけない。
 
この10年ぐらいでイタリアの主要都市では、ほとんど英語が通じるようになった。

小学校から履修するらしい。その効果ここにあらわる。

今や丸暗記した伊語で問いかけても返事は英語だ。ヘタすると日本語で答えてくれたりする。

その気遣いには恐れ入る。そんなイタリアの洋品店、閉店30分前からは魔の時間、

スタッフの気持ちは帰りモード。あからさまにドマーニ(明日)にしてくれと目で訴えてくる。

こちらも負けずにウィンドーのネクタイ見せてくれと頼むと、売り場にある色違いを指差す。

首を振ると、イヤそうに持ってくる。閉店間際にネクタイ一本でたまんねーなという失礼な態度。

そこで「アンティパティコ」日本なら「感じ悪い」の一言で彼らの態度は豹変する。

イタリア人にとっては、さげすみの最上級用語なのだろう。

突然手もみしたかどうかは覚えていないが、満面の笑みで「グラッツェー」とくる。

いい奴に思われたいという深層心理がイタリア人の心の中に常にある。

最初からそうすればいいのだが、その落差がこれまた憎めない

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