表題は靴の専門用語である。踵を作る為に厚さ3ミリ程度の革を重ねる。
そしてその上へ(一番下の接地する面)にゴムを貼る。そのゴムの形状も半月型、
くさび型、あるいはゴム無しなどの種類がある。
たまに踵が木で作られていると思っている方がいる様だが、革を積み上げて作られている。
婦人物のハイヒール等の踵は強度の問題があるので、樹脂製のものに一見積み革の様に
見える革を巻きつけてある物が多い。安価なメンズ靴にも使われている。
靴とスーツの関係、身だしなみと靴の関係と言い換えても良いが、それは常に表裏一体と
言ってもいいだろう。素敵なスーツに素敵な靴が理想だが、懐具合に限界がある場合、
どちらに重きを置くべきか。そう悩んだのなら、靴に優先順位を与える方が大ケガをしない。
きちんとした靴さえ履いていれば、その上がいささか二流でも、不思議と見劣りしないものだ。
たとえデザインが今風でなくても、つま先が四角くても丸くても、良い靴にはオーラがある。
昨今は、為替や、原材料高騰のあおりを受けて本格靴の価格が跳ね上がっている。
既製靴でも10万円を超える物がザラにある。スーツ、ジャケット、シャツ、ネクタイ、コートと
男性の着こなしを完結させるのに必要な物は、審美眼が身に付いてくると、キリがなく高価になる。
その逆、どうでも良いと割り切れば安価な物もゴロゴロしている。
知識やセンスは偶然に身につかない。シンプルに格好良く着こなすのを望むのなら、
他のアイテムの細部ばかり気にしないで、靴を中心に考えてみる事をおすすめする。
良い靴から発想していくと、いかにスーツのセンスが欠如していたか解ってくる。
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