2016年6月20日月曜日

VOL・89 クールビズの前に  2008・05

私はもちろんクールビズ反対派である。

確かに、環境とエネルギー問題は大切な人類のマターである。

しかし、先進国にそのような方法でビジネスウエアにレギュレーションを与えている話を聞いた

ことがない。先進国とは文化やインフラの発展とともに、着る服もエレガントに発達していなければ

ならないと思っている。暑くても、必要だからスーツを着ていたのではないか。

いつの間にか御上のお墨付きを貰ったから、シャツで失礼!!的なエクスキューズが

まかり通るようになってしまった。

政府のクールビズ提唱のあとに生まれた悪しき物に、クールビズ用?シャツがある。

シャツ1枚の着こなし(着こなしとはいえないが)に華を添えるとでも考えたのだろうが、

ステッチ、釦穴糸、釦付糸に色糸を用いた物が数多く見受けられる。

カジュアルシャツは別として、ドレスシャツにそんな小賢しいテクニックを使ったものは、

一流のシャツメーカーでは絶対に作らない。それが伝播して、スーツのインナーにも

着用されるようになった。技術を伴わなくて生産できるから、安価なゾーンのメーカーが

作りたがる。そういうシャツは安物ですよと自らひけらかしているのと同じだろう。

上衣とネクタイの着用を会社に禁止された。

さあ、どうする。

ベイシックなボタンダウンカラーのシャツ、それも、白かブルーの無地で充分。

しかも長袖。暑かったら袖をまくればよい。色気を出してストライプなどの柄物は選ばないこと。

中途半端さだけが際立ってしまう。合わせるパンツは、グレーがいい。

濃淡で何本かバリエーションをつけて持っていると便利だ。

紺や黒に比べて、テカリも少ない。有能なビジネスマン諸氏は、無地のジャケットとネクタイ

ぐらいロッカーに忍ばせておきたい。

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