2016年6月20日月曜日

VOL・94 ジャケットのすすめ  2008・10

クールビズとやらも終わる頃である。

夏場の上衣とネクタイが環境問題に因果関係があるかのごとくの宣う政府や、

それを鵜呑みにする発想には恐れ入りっぱなし。

逆の成果として少々砕けた着こなしが容認された為か、あるいはスーツ離れの為か、

街には小粋にジャケットを着こなす人が増えたように思われる。

紺に始まりベージュやダークブラウンの無地、あるいは格子のジャケットを上手く

着こなしている人を見掛けると日本のビジネスウエアのファッションレベルもまだまだ

捨てたものではないと感じている。 
 
秋から冬にかけて、ジャケットを一着と思っている人も多いのではないだろうか。

この10数年程、ジャケットが無地、柄物に関わらず合わせるパンツはグレーを筆頭に

無地が中心だった。昨今のアメリカンインフルエンス(プレッピー的着こなし)により、

ボトムのパンツに千鳥格子、ガンクラブチェック、グレンチェック、タータンチェック等の

格子系のものを合わせるのも面白そうな気がしてきた。

紺無地のジャケットやブレザーにチェックのパンツ・・・その手があったか! 

久々の柄物ボトムだ。ビジネスシーンではあまりユーモラスなチェックは敬遠されると思うが、

渋めの柄なら充分に使えるのではないだろうか。

スーツ地も含めて生地メーカーはまだまだチェック生地の生産に本腰ではないようだが、

一足お先に着こなすなら今がチャンスである。

ジャケットもボトムも細すぎない程度に細みな感じがいい。パンツがチェックだと、

どことなくエレガントな雰囲気が漂う。上衣を脱いでカーディガンなどを羽織るのも

大人っぽくて良い。過激なディテールは、あとで必ず物笑いのタネになるから、

なるべくシンプルなフォルムで。身につける物すべて、雑味を排して全体として美しいものを。

0 件のコメント:

コメントを投稿